突然ですが、質問です。
「このブログの1記事目の内容を覚えていますか?」
おそらく「嘘のサインだっけ?」「口元を隠すとか…?」くらいしか思い出せないはずです。 責めているわけではありません。これは脳の仕様なんです。
あなたがどれだけ真剣に読んでも、どれだけ「なるほど!」と思っても、脳は容赦なくその情報を削除していきます。
今回は、脳の最大の欠陥である「忘却」と、それに抗う唯一の手段「アウトプット」について解説していきます。
この記事を読めば、なぜあなたの人生が変わらないのか、その残酷な理由が分かります。 そして、今日から何をすべきかも明確になりますよ。
脳は「覚える」ためではなく「忘れる」ためにある
19世紀の心理学者ヘルマン・エビングハウスが行った有名な実験があります。 彼が発見したのが「忘却曲線」です。
人間は覚えたことを、驚くべき速さで忘れる
エビングハウスの研究によると、人間は新しく覚えたことを、以下のペースで忘れていきます。
- 1時間後:56%忘れる
- 1日後:74%忘れる
- 1週間後:77%忘れる
- 1ヶ月後:79%忘れる
つまり、昨日読んだブログ記事も、明日の今頃には4分の3が消えているんです。 ゴミ箱行きです。
だから、あなたの人生は変わらないんですね。 どれだけ良い情報に触れても、どれだけ「これは使える!」と思っても、脳が勝手に削除してしまうからです。
「インプット」は勉強ではない。ただの娯楽だ
ここで、厳しい現実を突きつけます。
読むだけ、聞くだけは「消費(エンタメ)」であって「勉強」ではありません。
YouTubeを見て「へー、勉強になったな」と思うのは、Netflixでドラマを見て「面白かったな」と思うのと、脳の使い方は同じなんです。
なぜ脳は忘れるのか?
脳には「断捨離機能」が備わっています。 「使わない情報=不要」と判断して、どんどん削除していくんですね。
これは生存本能です。原始時代、全ての情報を覚えていたら脳がパンクしてしまいます。だから脳は「本当に必要な情報(繰り返し使う情報)」だけを残すように進化したんです。
つまり、知識が定着するのは「使った時(出力)」だけなんです。 読んだだけ、聞いただけでは、脳は「これ、使わないな」と判断して、容赦なく削除します。
記憶定着率を90%にする「ラーニング・ピラミッド」
では、どうすれば忘れずに済むのか。 アメリカ国立訓練研究所が発表した「ラーニング・ピラミッド」というデータがあります。 これは、学習方法によって記憶定着率がどれだけ違うかを示したものです。
定着率の衝撃的な差
- 講義を聞く(インプット):5%
- 読書する(インプット):10%
- 視聴覚(動画を見る):20%
- デモンストレーション:30%
- グループ討論:50%
- 自ら体験する:75%
- 人に教える(アウトプット):90%
見てください。 読むだけでは、たった10%しか定着しないんです。 一方、「人に教える」という行為は、90%も定着させるんですね。
最強の勉強法は「人に教えるつもりで読む」こと
つまり、このブログを読む時も、 「後で誰かに説明するとしたら、どう話そうかな」 「友達に教えるとしたら、どこが重要かな」 と考えながら読むだけで、記憶定着率が劇的に上がるんです。
今日からできる「3つのアウトプット」
「人に教えるって言われても…」と思いましたか? 安心してください。アウトプットは、もっと気軽にできるんです。
1. 人に話す
家族や友人に、雑談として話してみてください。
例えば、第1回の記事(嘘の見抜き方)で学んだ「口元を隠すのは嘘のサイン」とか、「足の向きが出口を向いてたら逃げたがってる証拠」とか。 こういう話題は雑談にピッタリですよね。
「そういえば、こんな心理学の話知ってる?」と切り出すだけで、相手も興味を持ってくれますし、あなたの記憶にもしっかり刻まれます。 話すことで、あなたの脳は「あ、この情報は使うんだな」と認識して、長期記憶に保存してくれるんです。
2. SNSに書く
X(旧Twitter)やInstagramで、感想を一言つぶやいてみてください。
「今日知った心理学の話。5秒ルールって、脳が言い訳する前に動くテクニックらしい。明日の朝やってみよう。」
これだけでいいんです。 書くという行為は、脳に「整理して出力する」ことを強制するので、記憶定着率が一気に上がります。 さらに、140文字でまとめる訓練は、要約力も鍛えてくれますよ。
3. 1行だけ実践する
一番強力なアウトプットは、「行動」です。 でも、完璧にやる必要はありません。たった1つでいいんです。
- 「If-Thenプランニングを1つ書いてみる」
- 「キッチンタイマーを買ってみる」
- 「明日の朝、5秒ルールを試してみる」
この記事を読んで「いい話聞いたな」で終わらせるのではなく、何か一つだけ、今日中に行動してみてください。 それが、あなたの脳に「この情報は重要だ」と認識させる唯一の方法なんです。
まとめ
忘れることは恥ではありません。 対策しないことが罪なんです。
脳は、放っておけば勝手に情報を削除します。それが仕様だから。 でも、アウトプットすれば、脳は「これは使う情報だ」と判断して、長期記憶に保存してくれます。
さあ、この記事を読み終わったら、まず何か一つアウトプットしてみましょう。 SNSでこの記事の感想をつぶやくのもいいですし、家族に「今日、面白い話聞いたんだけどさ」と話すのもいいです。
たった1つのアウトプットが、あなたの人生を変える最初の一歩になります。
そして、もし記憶が曖昧になっている記事があれば、ぜひもう一度読み返してみてください。 特に第1回の「嘘の見抜き方」は、日常会話のネタとして最高に使えますよ。
今度こそ、「読んで終わり」の人生を卒業しましょう。 あなたなら、できます。


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