YouTubeを流しながら資料作成。
Slackの通知に即レスしつつ会議参加。
メールをチェックしながら企画書を書く。
――それ、「仕事できる人のフリ」になってませんか?
「自分は器用だから同時にこなせる」
そう思った瞬間、もうハマっています。
はっきり言います。
マルチタスクは効率化ではありません。
脳にとっては、ただの自傷行為です。
最新の脳科学では、マルチタスク中の脳は
IQが最大15ポイント低下することが分かっています。
あなたは今、
・賢く働いているつもりで
・判断力を削り
・時間を溶かし
・ストレスを増やしている
この記事では、その正体と回避法を
PCのスペックに例えて、一切の幻想を壊します。
人間の脳は「シングルコアCPU」しか積んでいない
ITリテラシーがある人なら、この話は早い。
現代のPCがマルチタスクできるのは、
マルチコアCPUが本当に並列処理しているからです。
動画を再生しながら、
別コアでSlack、別コアでExcel。
だから破綻しない。
でも、人間の脳は違う
人間の脳は、シングルコアのまま進化が止まっています。
「同時にやっている感覚」があっても、
実際には
A → B → A → B
と、超高速で切り替えているだけ。
これを
タスク・スイッチング(コンテキストスイッチ)
と呼びます。
見た目はマルチタスク。
中身は、ただの高速往復運動です。
マルチタスク中、脳で起きている悲劇
問題は、人間の脳が
CPUほど切り替えに強くないこと。
タスクを切り替えるたびに、
- 直前の情報を一度捨てる
- 次の文脈を読み込み直す
- しかもストレスホルモン(コルチゾール)が出る
結果どうなるか。
- ワーキングメモリ圧迫
- 判断速度低下
- 集中力崩壊
つまり
忙しいのに、頭はどんどん鈍くなる。
IQが15下がるという、笑えない事実
ロンドン大学の研究では、
マルチタスク中の脳は
- 徹夜明け
- 軽度の酩酊状態
よりも、判断力が低下することが示されています。
数値で言うと、
IQ100 → IQ85相当。
これは「頭が悪くなる」というより、
・論理的ミスが増える
・優先順位を誤る
・簡単な判断に時間がかかる
という、ビジネス的に致命的な状態です。
見えない損失「スイッチング・コスト」
マルチタスクの本当の敵は、
このスイッチング・コスト。
タスクを切り替えるたびに、
脳は「前どこまでやった?」と再読み込みします。
研究では、
この切り替えで生産性が最大40%低下。
8時間働いても、
実質5時間分も進んでいない。
さらに最悪なのがこれ。
集中が戻るまで、平均23分
カリフォルニア大学の研究では、
一度集中が切れると
元の集中状態に戻るまで平均23分。
通知1回=23分消失。
1日10回?
約4時間、蒸発。
これ、CPUで言えば
コンテキストスイッチのオーバーヘッド地獄です。
【解決策】シングルタスク以外、選択肢はない
答えは単純。
一度に一つだけやる。
AIはマルチタスクが得意。
人間の価値は、深く考えること。
その深さは、
シングルタスク中にしか生まれません。
今日からやれ。逃げ道なしの3つ
① 通知を切れ(物理的に)
設定を開け。
今すぐ不要な通知をオフ。
緊急連絡?
本当に緊急なら電話が来ます。
通知の99%は、後でいい。
② ブラウザのタブを閉じろ
開きっぱなしのタブ=未完了タスク。
それだけで
脳のメモリは食われ続けています。
今の作業に不要なタブ、全部閉じてください。
③ 時間をブロックしろ
「この時間はこれしかしない」と決める。
例:
- 9:00–10:30:企画書(連絡遮断)
- 10:30–11:00:返信タイム
これだけで
“集中できない人”から抜け出せます。
まとめ:速い人ほど、ゆっくりやっている
マルチタスクは、
やってる感だけが強い麻薬。
本当に仕事ができる人は、
- 静か
- 遅そう
- でも成果が早い
違いはただ一つ。
一点突破しているかどうか。
もし今、
この記事を読みながら別のタブを開いていたら、閉じてください。
まずは今日、
通知を切る。
それだけで、
あなたの脳は本来の性能を取り戻します。

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